習作置場
 2009年11月2日から作曲の再開。それに伴って、100曲作ることを目標にここに記録を残す。
 作曲の練習として作っているので、基本的にはメロディとコード進行のみが作られている。また、ベースラインやドラムスのリズム・パターンが加えられるこ ともある。編曲、ミキシングはここでは殆ど行わないので、そこら辺は目を瞑っておいてください。
 また、各々の曲について簡単なコメントをのせておく。

001
 AA’BA’型
 Aは、アナペスト型のリズムを意識して、Bは、トローキーのリズムを意識して作った。
 また、Aはシンプルな調性に従った三度堆積の和音進行になっているが、Bはパワーコードや四度堆積による和音進行になっている。

002
 AA’BA”型
 Bのメロディを含む全体が、A’とA”の繋ぎとして、あるいは独立したBになるには力不足な感じがあり、うまく展開ができてない。そのため、全体的な曲 の印象も落ちているように思う。

003
 AA’B型
 長調と同主調の短調の和音を、一小節ごとに交互に変化させるとどうなるかという疑問のもとに作られた。
 長調と短調の差異をより明確にすべく、四和音の形で各和音が演奏されている。
 シャッフルされている感じもあり、ちょっとお洒落な感じがする。
 良い感じの曲の進行になってるなと思う。

004
 AA’BC型
 三拍子の曲。
 Aパートのコードは、T−X−Um−Ym−Vm−W−Z♭−Xというコード進行で、強進行を逆行する形を意図的に導入してみた。
 メロディと和音だけなのもあって、なんか切ない感じの音楽になった。

005
 AA’BB’AA’型
 ここからベースラインを加えて作ることにした。
 AのC−F−F−Cだが、ベースラインはC−C−C−Cなので、全体を通してみると、C−F/C−F/C−Cという進行になる。
 Bはいわゆるカノン進行の類型。カノン進行ってのは、Cを主音とすると、C−G−Am−Em−F−C−Dm/F−Gというやつ。

006
 [AA’B][AA’B]C型
 [ AA'B]は、ブルース形式がひとつのかたまりになってることを指す。
 ここからドラムスによる伴奏も追加された。
 実際のブルース形式を使ってはいない。ブルース風形式の12小節ブロック形式。
 フレーズがただ繰り返されるだけじゃなく、前のフレーズに応答する形で変化していく感じを出したかった。出せただろうか?

007
 [AB][AB]CC’型
 打ち込みでのメロディ作成が難航したため、ウィンドシンセを使用してメロディの記録を行った。
 ちょっとCC’のメロディがくどくなりすぎた。単に何度も繰り返すだけというのは、音楽を退屈なものにさせてしまうようだ。

008
 AABA形式
 ロック調の音楽を作ってみようということで試しに作ってみた。
 Aの短いフレーズを繰り返しすぎな気がする。

009
 [AAB][AAB]C型
 短調の音楽。
 ロック調の音楽作りの続編。短調にしてみたが、短調でのコード進行のレパートリーが少ないことに気付く。増やそう。
 メロディの始点、終点に強拍をあえて外していることで、メロディが独特のニュアンスを帯びるようになる気がする。フレーズで使われる音符の均等性が失わ れるからだろうか。付点四分音符、付点八分音符の使用も、同様な効果を持つのか? 研究の必要がある。

010
 AAB形式
 いつも作ってるような曲。こうなってしまう、作る曲が似てしまう原因として考えてみたところ、以下のことが考えられた。
 ダイアトニック・コードで完結している。さらに、三度堆積の三和音のみで進行が行われている。転調が行われていない。
 これは、自分の作曲の癖というか、限界の一面にもなってると思う。

011
 [AAB][AAB]C形式
 010の反省を踏まえ、
モーダル・インターチェンジ(同主調の短調のコードの使用)を行うことでダイアトニック・コードからの脱却
sus4コードを使用することで、四度堆積の和音の使用
転調の使用
 を行った。
 ソフトシンセを差し替えて、エレキギターも追加している。
 いままでより、ちょっとポップな曲調になっただろうか。
 とりあえず、四和音の使用、五和音の使用も今後の課題として意識しておこう。

012
 [AB][AB]C[AB]形式
 というわけで四和音の使用を[AB]パートで行った。ドラムスのリズムがサンバなんだけど、ちょっとジャズっぽいよね? 7thコード(四和音)を使っ たらジャズっぽくなるらしい。五和音とかになるとどうなるのやら。いずれ使ってみよう。
 A、Bは共にピアノのコード進行はF−G、ベースのライン進行がG−Aの繰り返し。
 両者を合わせるとG7−Am7のコード進行になっている。楽器にこんな感じに音を振り分けることをボイシングと呼ぶらしい。こういうこと初めてやった わ。新鮮だった。
 Cはカノン風進行でコードを動かしていった。ふと、[AB]はコードがG7−Am7の繰り返しでコードが停滞してる感じに対して、Cはコードが突き進ん でいく感じなのは、結構いい対比になってるんだな。また、コードが停滞していても、メロディがちゃんとその上で発展し続けていけば問題はなさそう。逆もま た然りなのかな?

 今後の課題としては、何だろう。いろんなジャンルの特徴を掴んでいきたいな。ジャズ、ロック、ポップ、エレクトロニカ(?)、フォークと色々あるが、メ ロディとコードの時点で、それらそれぞれの特徴があると思うから、それを掴んでいけたらなと思う。まあ、ハウスと違って、ちゃんと楽式に沿った作曲がされ ているジャンルじゃないと、ちゃんと掴めないんだけど、少なくともロック、ポップ、フォークについては大丈夫だろう。まあ次回から研究するジャンルを宣言 して、作っていこうと思ってます。
 とりあえず、次回はロックの研究がてら作曲を――。

013
 AA’BA形式
 A(ヴァース)のほうはロックっぽくなったと思うんだけど、B(コーラス)のほうはポップのような感じなっちゃった。
 ジャンルを決めて作ろうとすると、初っ端から詰まったので焦った。こういうことをやったことがないからというものあるが、結局はその特徴が掴めてないか らだろう。さて、じゃあ何でAはロックっぽくて、Bはポップのようになったのか。
 Aを作る際に意識したことは、二小節で完結するコード進行を繰り返すようにした。そんで、八分音符を一小節に詰め込んで、次の小節にはメロディをのせな いようにした。そっから展開させていって、コード進行が繰り返しになってなかったり、次の小節にもメロディがのることもあるけど、基本はそういう風にし た。こういう感じの曲調は、ロックのジャンルでよくあるはず。
 Bのほうがポップな感じになってしまったのは、コード進行のせい? メロディのせい? 多分両方だろう。コード進行が、王道風(W−X−Vm−Ym)進 行になってるのもあるだろうし、メロディが八分音符と付点八分音符で構成された二小節のまとまりという、音の量の多さも関係あるんじゃないかなと。
 まあ、こういった一方がロック風で、他方がポップ風というのも、ありだよね。
 とりあえず、今回意識したことはそれぞれのジャンルの一面なだけだから、もっと他の面も捉えられるように勉強だ。
 よし、じゃあ次は、ポップの研究がてら作曲をしてみようと思う。

014
 AA’B(A)形式
 ……ポップって何なんだ? 歌謡曲? 無知なせいだからだろうけど、ロックの一面もあると思うし、ジャズの一面もあると思うし、他にはクラシックの一面 とか、エレクトロニカの一面も、もう色々な面があるように思えてよくわからなくなってきた。歌詞ありきなんだろうか? まあ、よくわからないので、聴いて てリズムの取りやすい――ノリの良い曲、面白さのある、聴き心地の良い曲という面はどれも同じと思う。自信ないけど。
 Aのコード進行はわりとポピュラーなT−Ym−W−X進行。Bのコード進行は同主調のWmを含んだ進行。
 うーん、ジャンルの特徴を掴むためにってはじめたけど、ちょっとこういう方法で取り組むのはもう少し後にしよう。ジャンルを絞らず、出来上がった曲がど んなジャンルの曲に聴こえるか。そこから、なぜそう聴こえるのかという方法で考えていこう。
 そういえば気がついたけど、伴奏のほうは全く休符がない。伴奏にも休符がある曲っていうのにも、取り組んでいかないとなあ。

015
 AA’BC形式
 これは、ポップ調なのかな? 何のジャンルに入るのかよくわかんないけど、Aパートはちょいジャズっぽいような気がしないでもない。Bパートもそれに引 きずられてるんだけど、Cパートでいきなり雰囲気が変わってる気がする。
 Bパートは、伴奏とメロディを結構シンクロさせてみてる。Cパートはコード進行は理屈を考えずに響きのつながりだけで作った感じか。
 Aパートの、一小節から四小節までと、五小節から八小節までのフレーズを意識して全く異なるものにしてみた。これによって、Aパートの中で一つの完結が 果たされてる感じが出たかな? そんで、Bパートから転調してる。これで曲の前半から後半へ移る際の、曲の色合いをガラリと変えることができたように思 う。
 次から、短調で作曲をしてみよう。長調ばっかり作ってるから、飽きてくるわ。いや飽きるほど作ってないのかもしれないがね。短調で作るのが苦手だから、 むしろ取り組んでいこうかと。
 イントロとか間奏とかアウトロ、コーダの部分も作ることを考えてはいるが、いまのところはそれをやる気はない。

016
 AA’BB’形式
 今回は間奏パートも導入。間奏パートにも専用のメロディをのっけるべきかな?
 なんか、どっかで聴いた感じの曲調になってしまったかも。一昔前のリアルロボット系のアニソンっぽい?
 AパートはTm−♭Y−♭Z−Xというコード進行。
 Bパートは♭YΔ7−♭Z7−Xm7−Tm7というコード進行。
 間奏パートはTm−♭Y−♭Z−Xm−♭Y−Wm−Xm−Xというコード進行。
 しかし、2オクターブの音域を持つメロディて、キーによっては1オクターブ出すのも難しい俺には確実に無理だな……。子供のころは楽だったのになあ。
 とりあえず、短調のコード進行のレパートリーを増やしていこう。長調もそうなんだけど、短調はさらにレパートリーが少ないから。思いついた端からメモし ていって、使っていってみて、どんな曲調になるのかとかを考えていこう。
 あ、七度を含んだ四和音による強進行を使ったコード進行が、結構いけるかもしんない。
 Tm7−Wm7−♭Z7−♭VΔ7−♭YΔ7−Udim7−Xm7−X7
 これを循環コードとして使ってみよう。
 んー、他に、Tm7−♭UΔ7をブロックコード? として使ってみるのも面白そう。ダイアトニックコードから外れるし。
 さらにその発展として、Tm7−♭UΔ7−♭VΔ7−WΔ7というのも作れるな。他に、Tm7−♭UΔ7−♭YΔ7−X(m)7とか。
 Udim7を♭UΔ7と置換することで、さっきの循環コードを、Tm7−Wm7−♭Z7−♭VΔ7−♭YΔ7−♭UΔ7−Xm7−X7という風にもでき るな。
 しかし、♭U(Δ7)は、どういうコードとして理解すりゃいいのだろう。よくわかんないけど、そうなる。いまはそう思っておこう。
 短調のメロディの最初が上行形なら、@・B・C・Dあるいは@・A・B・Cの音の組み合わせで作るのが作りやすいのかも。下行形なら、@・♭F・D・C の音の組み合わせで作るとやりやすいかも。和音がTmの場合に限るかもしれないけど。基本的に最初の和音はTmにしているはずなので、行き詰ったら試して みよう。
 色々書いたけど、次回も短調で作曲をします。

017
 AABC形式
 AはTm7−♭UΔ7の繰り返し。Bは♭YΔ7−♭Z7−Tm7−♭V。CはWm7−Xm7−X7−Tm7−Wm7−Xm7−Tmという具合。
 四和音主体で作ると、ジャズっぽくなるというか、雰囲気がまろやかになるというか、三和音とは明らかに違ったものになるなあ。三和音と四和音を混ぜたら どうなるのか、今度試してみよう。あと、逆にパワーコードと呼ばれる二和音? を使用したらどうなるのかも試してみよう。ロックっぽくなるって話だけど、 どこまでそうなのか試してみる。
 Aの冒頭のメロディが下行型だから、暗い雰囲気を帯びるのだろうか。ちょっとメロディだけ違うバージョンも作って、確認してみようかな。
 Bは王道進行風のコード進行だな。よくあるパターン。BやCのようにT(m)から始まらないコード進行も、これからちょいちょい考えていかないとなあ。
 次は、短調でsus4の和音を混ぜた曲を試しに作ってみようかと思います。

018
 AAB(C)形式。
 Bでsus4の和音を混ぜたコード進行を行っている。Bのコード進行を先に作った。短調のコード進行というよりは、なんというかやや長調気味に明るい感 じになるのは、sus4のあるコード進行の特徴なのか? それとも転調してるから明るく聴こえるだけなのかな。ちなみにコード進行の内役は、
 前半:Tm−♭Y−♭V−♭Zsus4−♭Z−Tm−♭Vsus4−♭V
 後半:Tm−♭Y−♭V−♭Zsus4−♭Z−Tm−♭Vsus4−X7−♭Zsus4−Tm
 という感じ。多分。
 Aのコード進行はTm−♭V−♭Y−X−Tm−♭Y−Xm−Xというコード進行。
 (C)のコード進行は、Tm−♭V−♭YΔ7−Xm7。
 しかし、なんと言うか、歌で言うところのサビのパートの盛り上がりとか、サビに行くまでのメロディのつくりが悪いのか、コード進行が悪いのか、どっちも 悪いのか、それともイントロや間奏、コーダ部分の作りがないからなのか、こう、グッとくるものがあまりないような気がしないでもない。いまのところ、全体 的にメロディの作り方が悪いような気がするので、これからは各パートごとのメロディをどう作るかを意識して作ってみよう。さらに言えば、歌にできるよう な、口ずさめるようなメロディにすることを心がけよう。
 次回は、特にこれといった予定なく思いつくままに作ってみようかと思います。課題がなかったらどんなのを作るのか、挑戦です。

019
 AABB'形式
 鼻歌を口ずさみながらケータイに録音してたのが、Bのメロディ。多少メロディラインを弄っているけど、鼻歌から作曲という方法をとってみることに。
 んで、メロディに合わせたコードを付ける。殆どパワーコードになった気がする。
 Aのメロディは完全に後付。三和音のコード進行を作って、適当にメロディをのっけた。
 なんか、自然に転調をしてる感じにもなった。AからBに五度上に転調してるはず。
 しばらく、鼻歌から作曲という方法を続けていこうかな。それで似たり寄ったりになってしまったら、また別の方法の作曲に移ろう。
 できるだけ、曲の全体のメロディを鼻歌で作ろう。今回みたいにひとつのパートだけというときもあるだろうけど、できるだけね。とりあえず、とにかく口ずさんだメロディを記録していこう。
 あと、ベースラインの動かし方をそろそろ意識して工夫してみよう。もうちょっと。レパートリーを増やそう。

020
 まだできていません。

※ここにアップできるファイルは、時間的に言えば二分三 十秒前後みたいだから、もしかしたら、今後アップできないのがあるかもしれません。ご了承ください。

――個人的メモ
 和音は三度堆積による三和音と、三和音に六度、あるいは七度が加えられた四和音がある。四和音に、さらに音が加えられた、五和音、六和音もあるが、和音 の最大は六和音である。七和音になると、調性の中にある全ての音が発せられるため、和音としての機能が果たされなくなるからである。
 また、四度堆積による三和音(sus2)や、五度堆積による三和音(sus4)なども存在する。
 まあ他にも色々あるが、難しい話は置いといて、和音の種類は以下のものがあるってことのメモをしとこう。
三度(六度)堆積系
C(主音、長三度、完全五度)―――C7(C+短七度)――――CΔ7(C+長七度)――――C9(C7+長9度)――C7(♭9)(C7+短9度)
Cm(主音、短三度、完全五度)――Cm7(Cm+短七度)――CmΔ7(Cm+長七度)

四度(五度)堆積系
Csus2(主音、長二度、完全五度)―――C7sus4(主音、長二度、完全五度、短7度)
Csus4(主音、完全四度、完全五度)――C7sus4(主音、長二度、完全五度、短7度)

よくわかってないけど、経過音としての和音
Caug(主音、長三度、増五度)――Caug7(Caug+短七度)―――CaugΔ7(Caug+長七度)
Cdim(主音、短三度、減五度)――Cm7-5(Cdim+短七度)――Cdim7(Cdim+減7度)

その他の和音
C6(C+長六度)
Cm6(Cm+長六度)
C7(♯11)(C7+増11度)―――C7(13)(C7+長13度)――――C7(♭13)(C13+短13度)
Cadd2(C+長2度)――――――Cadd4(C+長4度)
C-5(主音、長三度、減五度)――C7-5(C-5+短七度)